× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
離れていても我が子の様子をパソコンや携帯電話で閲覧できます――。 そんな「安全・安心」のうたい文句で幼稚園やマンションなどに設置されたウェブカメラの映像が設定ミスなどのためインターネット上で誰でも見られる状態になっていることがある。ネット上には、こうした映像を集めて“のぞき見”を楽しむようなサイトもあるが、専門家は「私生活などプライバシーにかかわる映像が流出しても現状では犯罪には問いにくい。なんらかのルールが必要では」と指摘している。 子どもたちの動画がインターネット上で“丸見え”の状態になっているのは鹿児島市の私立幼稚園。園長(63)によると、2000年から園内にウェブカメラ12台を設置(現在は8台稼働)し、保護者がパソコンや携帯電話から子どもの様子を確認できるようにしたという。保護者には「パスワードがかかっているので、保護者しか閲覧できない」と説明していたが、実際にはパスワードを入力しなくてもネット上で誰でも閲覧できる状態になっていた。ネット上には、この幼稚園の映像を張り付けたサイトもあり、のぞき見を楽しむような書き込みもある。 長男(4)を同園に通わせている主婦(32)は「最近は幼児を狙った犯罪も多いのに。安心のためのカメラのはずだったのに、かえって不安になる」と話す。 横浜市の不動産会社が沖縄県で分譲したマンション4棟では、施設内のキッズルームやシアタールーム、集会所などに設置したカメラの映像が少なくとも約2年間にわたりネットで閲覧可能な状態になっていた。 映像はマンション内で住民用のホームページ(HP)に接続し、パスワードなどを入力した場合のみ閲覧できるとの説明だったが、昨年9月、住民の男性(36)がマンションの外から接続しても映像が閲覧できることに気づいたという。さらに、HPのURL上のマンション名を示す文字列を、系列マンションの名称に切り替えると、各マンション内の映像も見ることができることに気づいた。男性は管理会社に改善を求めたが、カメラが止まったのは今年5月だった。小中学生の娘2人を持つ住民の男性(42)は「見知らぬ人に娘の姿が見られていたと思うと不快」と不満を漏らす。 ウェブカメラの映像を張り付けるサイトには、意図せずに流されてしまった映像ばかりでなく、利用者の便宜のために公開している映像までも好奇の目で張り付けられている。 九州6県の105店舗にウェブカメラを設置しているコインランドリーの映像もその一つ。店内の混雑具合を確認したり、盗難を防いだりするのが目的で、店内ではカメラの設置を告知もしている。運営会社は「下着が特定できるほどズームしておらず、利用者のプライバシーに配慮している」と説明する。 ただ、ネット上では、女性の来店者を興味本位で眺める書き込みもあり、福岡市の店を利用していた主婦(40)は「運営会社だけが監視していると思っていた。誰かに見られていると思うと気持ち悪い」と話した。 ◆ウェブカメラ=パソコンのように、LANケーブルでサーバーとつなぐカメラ。サーバーとカメラを1台1台、ケーブルで結ぶアナログより設置費用が安くなり、マンションなどでの導入が進んでいる。LANケーブル使用のため、容易にパソコン関連機器と接続でき、設定次第でインターネットを通して自宅や外出先から画像を確認することもできる。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |